【中国・安徽省六安市
2025年11月17日】 ファーウェイ(華為)デジタルパワーは、このほど、ドイツの認証機関・テュフ ラインランド(TÜV
Rheinland、以下「TÜVラインランド」)の立会いのもと、中国火災安全全国重点実験室において、最新規格UL9540A:2025に準拠する業界初の産業・商業向けL2A (Liquid to
Air)冷却方式グリッドフォーミング型ESS(以下「産業・商業向けグリッドフォーミングESS」)の蓄電システムの大規模燃焼試験を実施したと発表した。今回の試験は、極めて厳しい条件の下で実施され、安全性における新たな業界基準を打ち立てた。

極限への挑戦:かつてない厳格な試験環境
今回の試験では、業界でも例のない極限な環境が構築され、極限状態における蓄電システムの安全性が全面的に検証された。試験では、バッテリーパック全体を過充電させる手法を採用し、60個の電池セルを同時に熱暴走させる(着火後即極限状態に達する)という過酷な条件を設定。従来のように単一または少数のセルを対象とする試験に比べ、試験の過酷度が極端に上がった。試験環境の厳しさは以下にも表れた。
1. UL9540A2025に定義された「ドア開放燃焼方式」を採用し、酸素供給を最大にして試験を実施。
2. すべての電池パックを100%充電(SOC)して試験を実施。
3. すべての主要・補助消火システムを停止し、蓄電システムが満充電、完全燃焼の条件下で、システム自体の設計機能だけでの耐火状況を検証。
徹底的な安全性追求:5層からなる保護で安全性を確保
以上のような極限条件下でも、ファーウェイの工業・商業向けグリッドフォーミング型ESSは、以下の独自の5層保護設計により極めて高い安全性能を実現した。
1. セル間断熱設計:熱暴走の伝播速度を低減・緩和し、システムの基本的安全保護機構を確立。
2. 金属製の電池パック筐体:1500℃超の高温にも耐える構造で、激しく燃焼している中でも電池パックの形状が保たれ、火災による損傷を最小限に止めることができる。
3. 正圧維持・酸素遮断構造・指向性排煙設計:可燃性ガスを効果的に排出することで火災リスクを大幅低減。
4. 迷路構造設計:蓄電池を収容する筐体のすべての密閉面に迷路構造を採用し、延焼経路を有効に遮断。
5. 耐火性強化筐体:筐体全体を強力な耐火仕様とし、包括的な保護を実現。
データに裏付けられた安全性
試験で得られたデータは、本システムの高い安全性と信頼性を裏付けている。火災時の温度が最高961℃に達した際、隣接する蓄電システムの電池セル最高温度は45.3℃にとどまり、セルの圧力開放弁作動温度を大きく下回った。UL9540A:2025規格を満たし、蓄電池筐体間での延焼は発生しなかった。
測定された熱放出率(HRR)は3MW、燃焼継続時間は3時間未満で自然鎮火した。ドア開放燃焼条件下で、熱量を迅速かつ集中的に放出する優れた熱管理機能が示された。

蓄電池安全性の新たな業界基準へ
TÜVラインランドの立会いのもとで行われた今回の極限燃焼試験は、ファーウェイの蓄電システムが極端な条件でも高い安全性を有することを改めて実証することができた。またエネルギー貯蔵業界においても安全性検証試験の新たな知見と方法を提供。同社は今後も火災安全全国重点実験室と協力し、関連技術の研究開発を推進して行くとしている。

2025年11月18日には、ファーウェイデジタルパワーが申請した「電気化学蓄電システム向けライフサイクル安全性定量化評価システム」が、専門家や有識者による評価を経て、世界的な先進レベルにあると認定された。今回の試験は、熱暴走防止・延焼阻止などの中核技術におけるファーウェイの実力を実環境で再確認するものとなった。
ファーウェイデジタルパワーは、今回の極限燃焼試験の成功を通じ、産業・商業向けESSの新たな安全基準を示し、高い安全性を備える蓄電システムの幅広い普及と業界の健全な発展に向けた重要なマイルストーンを築いた。